
① 九星気学の年盤・月盤の方位配置とその意味
2025年、二黒土星は年盤で中宮に位置し、8月の月盤では南西に回座します。
年盤中宮は「すべての気を中心で受け止める」特異なポジションです。
そのため、「多くの影響を受けやすい」一年であり、ときに自分のペースが乱されやすくなるものの、逆に言えば、「自らの意志で気の流れを選べる」貴重な年でもあります。
南西は二黒土星の本来の定位置。
まさに“帰郷”するような位置取りとなる今月は、自分らしさを取り戻しやすいタイミングでもあります。
ただし、この「自分らしさ」が「現状維持」に向かいやすい性質もあるため、環境の変化や変革の流れに対しては、やや慎重すぎる傾向が出るかもしれません。
さらに、南西は「母なる方位」とも呼ばれ、育成・忍耐・継続といった象意があります。
今月は“結果を出す”よりも、“プロセスを整える”ことに重きを置くことで、9月以降の運気の流れに良い影響を与えることができるでしょう。
【押さえておきたいポイント】
- 【年盤中宮】:周囲からの影響が強まり、自身が“気の中心”となる年
- 【月盤南西】:二黒土星の定位置=土台と向き合う月。心身を整えると吉
- 【土の重なり】:気が重たく感じられる月。焦らず、落ち着いた判断を
- 【慎重さと受容のバランス】:過剰な守りより、“変化を受け入れる柔らかさ”を持って
② 総合運
2025年8月の二黒土星の総合テーマは、「内面の強化と感情の整理」です。
あなたは今、自分自身の軸を再確認するような大切なプロセスにいます。
年盤中宮は、すべての九星のエネルギーが交差する場ですから、外的な変化が激しく感じられることもあるでしょう。
それはまるで、嵐の中心にいながら、静かに全方位を見渡しているような状態。
外では様々なことが動き、目まぐるしく変化していても、自分自身の中に“静寂”を保てるかどうかが鍵になります。
今月はその中でも特に、「内面の整え直し」に集中したい時期です。
南西という定位は「陰の土」の方位であり、じっくりと時間をかけて育むことを象徴します。
物事を急ぐより、焦らずじっくりと「積み重ねること」を意識するとよいでしょう。
また、今まで人のために我慢してきたことや、後回しにしてきた自分の感情が顔を出すかもしれません。
そんなときは、自分を責めるのではなく、「気づけたことが大切」と優しく受け止めてください。
【今月の中心テーマ】
- 【内面を整える】:瞑想・日記・散歩などで“自分の声”を聴く時間を
- 【焦らず、積み重ねる】:結果を急がず、地道な努力を評価する
- 【心のメンテナンス】:感情の棚卸し、過去の許し、休息を意識する
- 【“静けさの中の力強さ”】:目に見えない変化が、着実に進んでいると信じて
③ 仕事運
仕事面では「守りを固める月」となります。
特に、業務の見直しや環境の整理、チームの関係性を安定させることに力を注ぐと、大きな成果につながりやすいでしょう。
新たな挑戦よりも、今ある仕事の“質”を深めることが吉と出ます。
この時期は、「誰かのサポート役」や「陰から支えるポジション」に光が当たりやすく、あなたの真面目さ・気配り・持続力が高く評価されます。
派手な活躍ではなくても、「いてくれて助かる存在」としての信頼を得るチャンスです。
また、「自分にとっての“心地よい働き方”」について考えることも重要です。
家庭や健康とのバランス、副業や将来的な独立など、すぐに動かずとも“考える・準備する”には最適な時期です。
【仕事運の行動指針】
- 【見直し・改善が吉】:業務の流れやスケジュール管理を整える好機
- 【支える力が評価される】:縁の下の力持ち的な存在感が輝く
- 【将来設計の準備期】:副業・独立を考えるなら“情報収集”を優先に
- 【柔軟に働く】:在宅・時短・フリーランスなど多様な働き方にヒントあり
④ 健康運
二黒土星は「大地の気」を宿す星。
そのため、体も心も“蓄える”ことが得意である一方、余分なものも溜め込みやすい傾向があります。
今月は「心身のデトックス」が大きなテーマ。
土の気が強まる時期は、胃腸系、消化不良、婦人科系の不調に注意。
冷たい飲食物の取りすぎを避け、温かいもの・発酵食品・雑穀類など“身体を内側から整える食”を選びましょう。
また、気分的に「動きたくない」「人に会いたくない」と感じる方も多くなるかもしれません。
それは怠けではなく、“気が下に沈む時期”の自然な反応。無理に行動せず、必要なときにだけ動き、後はゆったり過ごすことが今の最善です。
【健康面のアドバイス】
- 【胃腸を整える】:温かいスープや根菜、消化のよい食事でエネルギー補給
- 【デジタルデトックス】:スマホ断ち・SNS休息など“心の静けさ”を取り戻す
- 【スローな運動】:ヨガ、呼吸法、温泉など“緩める”ことを大切に
- 【不調を責めない】:“感じるだけで回復に向かう”こともあると信じて
⑤ 金運
金運は「堅実に管理する」ことがもっとも大切な月です。
欲しいものや投資の話が出てきても、今は“現状維持”をベースに判断することが正解に近づきます。
特に今月は、見えない支出(交際費・ギフト・家族の出費)が増えやすく、「気づいたらお金が出ていった」ということも。
だからこそ、“お金の出入りを意識的に見直す”ことが必要です。
一方で、家庭内投資(家具・食・学び)は吉となりやすく、「心の安心」に結びつく買い物は運気アップに寄与します。
見栄や流行に流されない“自分にとっての本当に価値あるもの”を見極める目を養いましょう。
【金運の整え方】
- 【お金の流れを「見える化」】:手帳・アプリで記録する習慣を
- 【慎重な出費】:大きな買い物や投資は来月以降に検討を
- 【心の安心がテーマ】:食・暮らし・学びへの出費は未来に繋がる
- 【財布の整頓】:“お金の神様”に好かれる空間を整えることから
⑥ 恋愛運・人間関係
恋愛運と人間関係においても、「内面の安定」「関係の信頼度」が問われる月です。
まず恋愛面では、「静かだけど深いつながり」が育ちやすい運気です。
派手な出会いよりも、ゆっくりと信頼を築ける人との縁が巡りやすくなります。
一見、進展が遅く見えるかもしれませんが、それが二黒土星にとっては自然なペース。
焦らず、誠実に向き合うことで絆は深まっていくでしょう。
すでにパートナーがいる方は、「相手に尽くしすぎて疲れる」ことがあるかもしれません。
今月は特に、「支える」「合わせる」場面が多くなるため、無理をしない・感情を抑え込みすぎないことが大切です。
自分の思いも素直に伝えて、“調和”の中にいることを意識しましょう。
人間関係全体では、「母性」「面倒見の良さ」が強く出やすくなります。
ただし、“相手のために”が行きすぎると、自己犠牲や不満につながるので、境界線を引く意識も必要です。
【人間関係のヒント】
- 【誠実な関係が深まる】:焦らず、時間をかけて育むご縁にツキあり
- 【尽くしすぎ注意】:無理をせず、自分も満たす関係性を築いて
- 【思いやりの境界線】:助ける=自分が壊れるではないことを意識して
- 【家族・古い友人との関係修復にも◎】:心を開く対話のチャンス月
⑦ 翌月以降の方向性
8月に「基盤を整える」「内面を磨く」「関係性を見直す」といった静かな営みを行うことで、9月以降の流れがスムーズになります。
9月は「新しい動き」が生まれやすい月。
そのときに、今月の“静けさの中の整理”がしっかりできていると、迷わず行動に移せるはずです。
逆に、今のうちに内面を見直さないと、9月以降の変化の波に乗り遅れたり、不要なエネルギーに流されたりする可能性もあります。
また、今月感じた“心の違和感”や“人間関係のもつれ”なども、9月に「行動に移す」形で表面化するでしょう。
だからこそ、「気づく・整える・意識する」ことを今月のうちに行っておくことが大切です。
【9月へ向けた準備】
- 【今は“仕込みの時期”】:動くのは9月、準備は今月がベスト
- 【内面と向き合うほど、外の世界が整っていく】という意識を持って
- 【違和感を放置しない】:小さな気づきが未来の大きな選択を左右する
- 【対人関係の軌道修正は今がチャンス】
⑧ 開運日・開運行動・開運場所・ラッキーカラー
◆ 開運日(2025年8月)
- 8月6日(水)
- 8月15日(金)
- 8月24日(日)
- 8月30日(土)
いずれも、月盤と日盤の土気が調和しやすく、行動に落ち着きが出やすい日です。
これらの日は、「感謝を伝える」「掃除・整理整頓をする」「日記や思考整理」など、内省・整備系の行動が吉を呼びます。
無理に外へ出ず、内側を整えることが最良の選択です。
◆ 開運行動
- 収納やキッチンの整理
- 土を使った料理(味噌・根菜スープなど)を作る
- “守られている場所”に身を置く(実家、地元の神社など)
- 「ありがとう」を意識的に伝える
「土」のエネルギーに調和する行動は、あなたの心に落ち着きをもたらし、ぶれない判断力を育ててくれます。
◆ 開運場所
- 南西方向の落ち着ける場所(カフェ、旅館、実家など)
- 自然に囲まれた“ぬくもり”を感じるスポット
- 家庭的な雰囲気の場所(古民家カフェ、和の空間)
地に足をつけ、安心感を得られる場所が、今月のあなたを後押ししてくれます。
◆ ラッキーカラー
- ベージュ・ブラウン・マスタード
- オリーブグリーン・土色・生成り
これらは「土」を象徴し、安心感や落ち着きを与えてくれる色です。服装や小物、インテリアに取り入れてみてください。
【開運のまとめ】
- 【静けさを意識する日常】が、未来を整える種まきに
- 【南西の方位】を活かすことで、“守られ感”と安心感が育まれる
- 【土色のアイテム】で、心と環境の安定を呼び込む
⑨ 総合アドバイス
今月のあなたに必要なのは、「がんばること」ではなく、「ゆるすこと」。
誰かを許すのではなく、まずは“自分自身”に対して優しく接することが、もっとも深い開運の鍵になります。
思うようにいかない日も、不安を感じるときも、そんな自分を責めずに「今はそんなときなんだね」と、ただ見守る。
その余白が、運を育てる土壌になるのです。
二黒土星の本質は「受け入れ、育てる力」。
だからこそ、いまのあなたに必要なのは“静かな安心感”と“内なる充実”。
人から見えない部分での努力が、確実に未来を育てています。
焦らず、立ち止まっても大丈夫。
地に足をつけて、心を整えることが、最高の準備になります。
【今月の心の持ち方】
- 【自分をねぎらう】:“ここまで来た自分”を褒めてあげて
- 【焦らない】:“今ここ”を大切にすれば、未来は整っていく
- 【土台の月】=急ぐより「整える」ことが開運に
- 【あなたの静かな努力は、ちゃんと見られている】