
① 九星気学の年盤・月盤の方位配置とその意味
2025年8月における「六白金星」の本命星は、月盤で「北西」に回座し、年盤では「南」に位置しています。
この位置関係は九星気学において、内的・外的な環境に変化が生まれやすく、「自己の評価」「人との関係性の再構築」「目標に向かう方向の見直し」が大きなテーマになることを意味します。
まず年盤の「南」は、九星では「離宮」にあたります。
この離宮は「明るさ」「名声」「真実の顕在化」を象徴し、「見えなかったものが見えるようになる」位置。
これにより、今までの努力が評価される一方で、見たくなかった自分の影や、他人の本心が浮き彫りになることもあるでしょう。
そして月盤での「北西」は、「乾宮(けんきゅう)」にあたり、九星では「天」を象徴し、「父性・責任・完成・決断」などを表します。
この配置に入ることで、リーダー的立場や、重要な判断を迫られる場面が増える暗示。
また「目上からの注目」や「年長者との縁」が強まる時期でもあります。
ただしこの「南」と「北西」は、定位対冲(もともとの定位置同士が対立する関係)に当たるため、心が揺れたり、外的な評価と内面の思いが一致しづらい葛藤も生まれがちです。
でも、それは「進化のための揺らぎ」として現れているとも言えます。
【補足ポイント】
今月の方位配置が意味するものは以下の通りです:
●南(年盤)→ 離宮:
- 物事が明らかになる/評価・批判が表に出やすい
- 内面と向き合う必要性/情熱が燃え上がる反面、冷静さを失いやすい
●北西(月盤)→ 乾宮:
- 決断力・指導力が求められる/目上からの試練と支援が交錯する
- 責任のある役割や、大きな選択肢に直面する暗示
●定位対冲の影響:
- 内と外のギャップに悩む場面があるかもしれません
- けれどもそれが、真の自己理解や人間関係の再構築の糸口になります
② 総合運
2025年8月の六白金星は、「評価と選択の月」と言えるでしょう。
年盤の「南」は、あなたがこれまで築いてきたことが照らされる場所。
そこには栄誉もありますが、同時に課題や誤解も明るみに出る可能性があります。
月盤の「北西」では、人生において重要な判断や責任が伴う出来事が増える暗示。
どちらも「成長のためのステージ」として現れるため、「怖がらずに一歩踏み出す姿勢」が鍵になります。
また、「六白金星」自身の象意は「天」「権威」「完成」「理想」「責任」。
この星はもともと高い理想を持ち、責任感が強い分、周囲とぶつかることもしばしばありますが、今月は特にその“内にあるリーダー性”が試される時期です。
一方で、年盤中宮に「二黒土星」が位置するため、「土台・実直さ・支える力」が世の中の全体的なテーマにあります。
この影響を受け、華やかさや結果だけでなく、どれだけ誠実に物事に向き合えるかが試されます。
表面的な評価に一喜一憂せず、自分自身の信念を整えることが、来月以降の好転にもつながるでしょう。
【今月のテーマまとめ】
●過去の努力が評価されると同時に、試される局面が訪れる
- 良くも悪くも「注目されやすい」運気
- 過去の言動が再び取り沙汰されることもあるため、誠実な対応が大切
●責任ある立場に抜擢されやすい時期
- 自分の判断が周囲に影響を与える場面が増える
- 無理に完璧を目指さず、「できることを丁寧に」が大事
●“内なる声”に耳を傾ける月
- 他者の評価よりも、「自分がどうありたいか」を再確認すると良いでしょう
③ 仕事運
今月の仕事運は、「実力が試される」「結果が問われる」運気です。
職場での立場が上がったり、責任あるポジションを任されたりする方も多いでしょう。
しかしそれは「昇進」や「期待」という形だけでなく、トラブル処理や判断の重圧として現れる場合もあります。
六白金星の象意には「責任・決断・組織・天」があり、月盤の「乾宮」と相まって、あなたに求められるのは「自己判断の明確さ」と「他者への配慮」のバランス。
表向きの強さよりも、「本音をどう伝えるか」「周囲との信頼関係をどう築くか」が問われます。
一方、家庭との両立をしている方は、「家庭内の役割が重くなる」暗示も。
仕事でも家でも「頼られる」ことが増え、気がつくと自分のケアが後回しに……なんてことも。
また、副業や個人事業をしている方は、「軸を明確にすること」が重要になります。
収入源を広げたいという気持ちが強くなる月ですが、「今やるべきこと」と「将来のビジョン」を丁寧に仕分けておきましょう。
【仕事運のポイント】
●責任のある立場での活躍が増える
- 判断ミスが目立ちやすいため、冷静さが大切
- 自分の価値を見せるチャンスでもあります
●職場や家で「頼られすぎ」に注意
- 断ること=無責任ではありません
- 自分の心と体を守る優しさを持ちましょう
●副業や独立は「軸と戦略」がカギ
- なんとなく始めるとブレやすい時期
- 収支の見直しや方向性の整理が運を引き寄せます
④ 健康運
2025年8月の健康運は、「心と体のバランス調整」が最大の課題となります。
六白金星のあなたは、もともと強い意志と責任感の持ち主。
今月は月盤「北西(乾宮)」に入ることで、“頑張りすぎる”傾向がさらに強まり、無理がたたりやすい時期でもあります。
乾宮は「天」を象徴し、頭・脳・骨・呼吸器系に関係します。
このため、頭痛・眼精疲労・めまい・高血圧や自律神経の乱れといった「上半身の症状」に注意が必要です。
また、思考が過剰に回りやすくなるため、「気疲れ」「眠りの質の低下」にも気を配りましょう。
さらに、季節は夏から秋への移行期。
東洋医学で言えば、陰陽の転換が起きる時期でもあり、「体がだるい」「やる気が出ない」「食欲が乱れる」といった不調も現れやすくなります。
六白金星の象意である「金」は、収縮・整理・整頓を象徴し、本来なら身体を整えることが得意なはず。
しかし今月は「責任」に引っ張られすぎることで、自分を省みる時間が減る傾向があります。
だからこそ、「休むことを仕事の一部と考える」ことがとても大切です。
【健康面の要注意ポイント】
●上半身・神経系の不調に注意
- 頭痛・首肩のコリ・耳鳴りなどは“サイン”として受け取りましょう
- 無理をしてしまう前に、深呼吸と睡眠を優先に
●“心の健康”が全体を左右する月
- 責任感や義務感がストレスの原因になりがち
- カウンセリングや信頼できる人への相談もひとつの選択です
●食生活と軽い運動が鍵
- 整腸作用のある発酵食品、リラックス効果のあるハーブティーが吉
- ウォーキングやストレッチで「ゆるめる」時間を日常に
⑤ 金運
金運において今月の六白金星は、「見直し」「整える」が大きなテーマです。
決して金運が悪いわけではありませんが、「使い方」「入ってくる流れ」「お金に対する感情」の整理が必要になる時期です。
月盤で乾宮に位置するということは、「大きな投資」「長期的視点の支出」が浮かびやすいとき。
たとえば家の修繕、学びへの自己投資、親の介護や支援、将来のための備えなど、“必要だと分かっているけど即断できない”ようなお金の動きが出やすいのです。
また、年盤が「南」の離宮にあることで、過去のお金の使い方が表面化する暗示も。
浪費や借金、見えなかった収支バランスに気づかされることもあるでしょう。
けれど、それを「反省」ではなく「改善のタイミング」と捉えれば、9月以降の金運は大きく安定していきます。
さらに今月は、「“見栄”や“人付き合い”による出費」にも注意が必要です。
特に人間関係で無理をしてしまうと、心のエネルギーだけでなくお財布も疲弊してしまいます。
【金運の整え方・ポイント】
●「今、本当に必要なものか?」を自問する癖をつけて
- 長期目線の出費は◎/感情任せの浪費は×
- 今こそ“使い方”を整えることで未来が変わります
●「見えないお金の動き」を可視化する
- 家計簿アプリ・ノート・収支表などで“見える化”を
- 収入より“出ていく理由”に意識を向けて
●人間関係のための出費は、無理せず心からの選択を
- “断る勇気”もまた、運を呼び込むお金の使い方です
⑥ 恋愛運・人間関係
人間関係において、今月の六白金星は「再構築」と「再評価」の運気にあります。
これは、関係性を壊すのではなく、「本当に大切な人とのつながりを深める」ための再編成。
年盤の「南」は“真実が見える”場所。
つまり、相手の本心や、自分が本当に求めていたものが浮かび上がりやすいのです。
良い意味でも、距離を置いた方がいい相手が見えることも。
だからこそ、今月は「感情で即断」せず、「ひと呼吸おいて対話する」ことが肝心です。
また、月盤が「北西=目上・父性・ルール」を象徴するため、職場の上司や年長者との関係にも焦点が当たりやすくなります。
その関係性に誠実であろうとする姿勢が、思わぬ縁や紹介につながる可能性も。
恋愛では、「大人の関係」や「尊敬できる人との関係」にご縁がある暗示。
反対に、依存的な関係や不透明な関係にはストップがかかる流れです。
家族との関係では、「父親や年上の男性」との関係に注目が集まります。
疎遠になっていた方は、連絡をとるのも良い機会。
“感謝の言葉”が関係修復のカギとなります。
【人間関係の行動指針】
●人との関係に「再評価」の時期
- なんとなく続けていた関係に対して、立ち止まって考えるチャンス
- 心が穏やかになる関係こそ、今後のあなたにとっての財産です
●上司・年上との縁が強まるとき
- “誠実な言葉と態度”があなたを後押しするキーマンを呼び寄せます
●恋愛では「尊敬」「信頼」がキーワード
- 見た目や一時の感情よりも、心から尊重できる相手に注目を
⑦ 翌月以降の方向性
8月は「光が当たる」運気の中で、自分自身と向き合い、責任ある立場や関係性の整理に追われる月でした。
この動きは、翌月9月に入ると、「実際に形を整える段階」へとシフトしていきます。
六白金星は9月には「西(兌宮)」へと移動し、これは「収穫・結果・交友・金銭」などの運気を司る方位です。
つまり、今月あなたが「何を選び、何を終え、どんな関係を残したか」が、翌月以降の成果として現れてきます。
大事なのは、今焦って結果を出そうとしないこと。
むしろ「余白」「手放し」を恐れずに、必要なものとそうでないものを見極めておくことが、9月以降の豊かさを引き寄せるカギになります。
また、9月は“人間関係の交流”が活発になりやすいため、今のうちに人との距離感や関係性の整理をしておくと、後々ストレスなく交流が楽しめるでしょう。
【9月への準備として意識したいこと】
●今月の「選択」と「整理」が9月の実りにつながる
- 人間関係・仕事・お金・健康すべてにおいて「取捨選択」がテーマです
●9月は“交流・収穫の月”となるため、今は土台作りの時間
- 信頼できる人との縁を育て、無理な関係は手放す勇気を
●結果より“方向性の明確化”を優先する
- 自分のビジョンや価値観に合うものを選びましょう
⑧ 開運日・開運行動・開運場所・ラッキーカラー
2025年8月の開運行動は、「意識的に“心を緩める時間”をつくること」、そして「判断や決断を“ひと呼吸おいてから”行うこと」です。
今月は本命星が月盤の北西に位置しているため、天(乾宮)の象意=責任・完了・頂点・父性・リーダー性が強く影響しています。
責任や役割に追われると、感情が硬くなりがち。
そんな時は、あえて「遊び心」や「心が喜ぶこと」を選んでみてください。
それが結果的に、あなたの中の柔らかさや魅力を引き出し、運気を循環させることになります。
また、六白金星が象徴する五行は「金」、そして今月の回座である北西も「金」の方位。
ここに年盤「南(火)」の影響が加わるため、「火剋金」の五行関係でエネルギーの摩擦が起こりやすい構図です。
だからこそ、“金”の質を強化し、“火”との調和を図る行動が、開運に直結します。
【ラッキー方位】
- 西・北西:決断と金運、出会いの良縁をもたらす方向
- 北東:心を整理する、内省に向く方位
【開運カラー】
- ホワイト・ベージュ・シルバー:冷静さと品位を象徴する金の色
- ラベンダー・淡いブルー:火の強さを和らげ、心の鎮静に効果的
【開運日】
- 8月6日(火)…北西の象意が強まり、「理性的な判断」に適した日
- 8月15日(木)…満月に向けてのエネルギーが高まり、自己整理と感謝に向いている
- 8月22日(木)…火と金のバランスが整いやすい日。大事な交渉や人間関係の整理に◎
- 8月26日(月)…感情が澄みやすく、新しいビジョンに気づきやすい日
- 8月30日(金)…ひとつのことを「完了させる」決断に最適な運気
【開運行動】
●心の余白を作る「静」の時間を持つ
- 瞑想・お香・音楽など、感覚を“整える時間”を日常に
●「後悔しない選択」を意識する
- 即断より、“3時間考える”くらいの余裕が吉
●北西のカフェ・美術館・神社などで「自分を見つめ直す時間」を
- 静かな空間で“自分に戻る”ことが、運気の立て直しに繋がります
⑨ 総合アドバイス
今月、六白金星のあなたが向き合うことになるのは「本当の自分」と「周囲からの期待」とのバランスです。
周りからは頼られたり、評価されたり、期待をかけられることが多くなるかもしれません。
けれどそのたびに、“私はどうしたい?”という小さな問いかけを大切にしてほしいのです。
六白金星はもともと、高い理想と責任感を持つ素晴らしいエネルギーを持っています。
ですが、完璧を目指しすぎて、自分を責めてしまう傾向もあります。
そんな時は「うまくできない自分」も受け入れてあげてください。
不完全さの中にこそ、人間らしい温もりがあり、そこにこそ人との繋がりが生まれます。
また、今月は「心の奥にある本音」が見えてくる時期です。
自分を偽ることなく、でも他人を責めずに、静かに立ち止まって「今、自分にとって大事なもの」を見つめ直しましょう。
それが未来のあなたを守り、導いてくれる羅針盤となります。
【心の持ち方・まとめ】
●自分の「本音」に丁寧に寄り添って
- 人の期待に応えたい気持ちと、自分の願いがずれたときは、自分を優先しても大丈夫です
●完璧じゃなくていい、自分を責めないで
- “今日はこれでよくやった”と、毎日自分に声をかけてあげましょう
●今月は“整える”ことで運が整う
- 環境、人間関係、スケジュール、感情——どれかひとつだけでも、整理することが幸運の始まりです
あなたの歩みは、たとえゆっくりでも確実に進んでいます。
一歩ずつ、無理せず、笑顔の方向へ。
8月が、あなたらしい輝きに満ちたひと月になりますように。